in the twilight of Asia
 
 
第 七 日 目 <パガン→ニャウンシェ(インレー湖)>

ヤンゴン、マンダレー、パガンと出ずっぱりのハードスケジュールをなんとかこなし、朝5時に念願のインレー湖のバス(1000K)に乗った。パガンまで乗ってき たバスと比べて、結構良いバスで、座席もゆったりしてるし、、、でも走り出すと道が悪いのか、ぴょんぴょん跳ねるジャンピングバスで、何度も窓にヘッドバットを食らわしてしまった。でもそのうちぐっすりと眠りに引き込まれていた。

小休憩で休んでいると、一人のビルマ僧が日本語で話かけてきた。彼の話曰く、日本で僧として3年ほど働いていた事があり、ビルマに戻ってきてからは、国中を廻ったり、タイへ行ったり、最近はビルマへ来る日本僧の通訳として働いていたりと、結構興味深い御坊さんだった。本当に日本語は完璧で、色々教えてもらったり、親切にしてもらった。

最初にバスは快適だと言っていたが、昼にタージーについてから状況は一変した!タージーでかなりのお客の入れ替えが有り、自分の隣に、ミャンマー人には珍しく、120キロはあると思われる巨漢のおやじが座ってきた。私はバスと肉!に挟まれ、強い日差しと肉の壁に殆どサウナ状態!いっこうにシュエニャウンに着かないバスの中で半ば昏睡状態!こんなバスにさらに4時間も揺られ、3時半にやっとバスから開放されたのだった。

バスを降りると案の定ホテルの客引きの群れに囲まれる。ここで、バスで一緒だっ た日本人の女の子二人と、客引きの中で良さそうなホテルに行く事にし、ニャウンシュエへ、結局、紹介されたホテルは気に入らず、最初チェックしておいたブライトホテルへ($3)チェックインした。夜3人で夕食を食べにいくと、二人の知り合いで40前後のSさんという日本人に会った。この人は結構面白い?人で、マンダレーで4日間$100でガイドとクルマをチャーターし、各地を廻っているとの事で、今回ミャンマーに来るのは2度目で、最初に来たとき出会った人に、その時取った写真を現像してポートレートにして 、また会いに来ているとの事。 ちょっと変わった人ですが、でも本当に親切な人で、色々ミャンマーの情報を教えてもらったり、おごってもらったり、基本的におごってくれる人はイイヒトダー。この日は4人で楽しく夜を過ごす事が出来た。

第 八 日 目 <ニャウンシュエ(インレー湖巡り)>


んーー、首が痛いっ、前日バスでえらい目に遭ったせいで、結構疲れが溜まっていたりする。でも、Sさん、Eさんとインレー湖巡りをする予定だったの で、8時半に朝食を食べて、早速三人で今日市が立つニャウンシュエのマーケットへ行く。着いてみると結構な賑わい。こじんまりとした市場だが、中にはびっちりと並んだ露店にどっさ りと商品がっ。食べ物も新鮮で、本当に今日中に売り切れてしまいそうなほど、活気のあるマーケットだっ。ここで、しかも、念願のシャンバックを手に入れたぞ。見た目100%ミャンマー人になってしまった俺と、民族衣装をお揃いで揃えた女の子二人、三人とも殆ど現地人!

11時頃、入域料$3を払い、1500Kでチャーターした船でインレー湖へ、船 旅はとても快適で、日差しを浴びながら、左右に広がる大パノラマ、それをさらに映し出す、インレー湖の澄んだ水! そして時折行き交うカロー族の足漕ぎ船、なんて美しいんだー。ここにはアジアでは失われつつある情景が、まだ変わらず残っている。 そう感じるのは私だけではあるまいっ。

2時間ほどでたばこや銀製品の工場を覗いたり、パヤーや祭りの時に使う船を見たりと、時は経つ。そして御待ちかね、ガーべージョン寺院へ、ここはビルマ僧が飼っている、猫に曲芸をさせる事で有名なお寺で、特に宗教的な意味は無いそうだが、船で湖面に浮かぶようなお寺の境内へ乗り付け、中へ入ると、猫が十匹ほど寝っころがっている。そして観客が10人ほど集まると、御坊さんが、干物の入った缶をたたき始め る。すると、待ってましたと言わんばかりに猫が集まる。そして干物にむさぼりつく猫を一匹捕まえ、床に座らせ、その頭上に、木で出来たワッカを掲げ、ジャンプ、ジャンプと猫を急き立てる。すると、猫は取り付かれたように輪の中をジャンプする。これが何度も繰り広げられる。なんてキュートなんだーー。無類の猫好きの私はそこで一時間もくつろぐはめに?

帰り際に夕日を見る事が出来た。ここの夕日は、左右を山に囲まれていて、夕日が山に落ちるため、大変独特である。夕日が山に落ちた後、湖面の色が急激に変わり、空に浮かぶ雲が虹のように様々な色へと変化する。完全に日が暮れると満天の星空が広がる。 星の中を進む船、なんて美しいんだ。これを見るためだけでも、ミャンマーに来る価値がある!夜はウーピンホテルへ民族舞踊を見に行った。まーたいした事なかったけど、中々ファニーで楽しめた。こうして忙しい一日は終わった。

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